50代から那須で新しい人生をスタート!

雄大な那須高原をキャンバスにして、思い描くリゾートライフやセカンドライフ、田舎暮らしの夢は人それぞれ違います。別荘として家族や友人と過ごす週末リゾート、晴耕雨読の自給自足、無農薬野菜や有機野菜栽培、喫茶店やレストラン経営、趣味を生かした工房、アトリエオーナー。のんびり釣り三昧、秘湯巡りなど、既に那須高原で夢を描き始めた方々の那須暮らしをご紹介いたします。
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『50代から那須で新しい人生をスタート!』

Mさん

リビングの南西側に大きな窓が3つ。その先には、雑木林ごしに那須連山の美しい山並みが広がる。西側にも茶臼岳を間近に望む窓が設けられており、まさにピクチャーズ・ウインドウだ。この建物のオーナーは、昨年11月に東京から移り住んだMさん。眺望に合わせて建物を設計したのかと思いきや、その逆だという。

「土地を決める前に、手書きの図面を渡したんです。私の構想ではまず、東側にある寝室で起きて、洗面・浴室・トイレと進む。次に台所で朝ご飯を作り、リビングへとやってくる。1日の大半はここで過ごすので、開放感のあるスペースにする。陽光もたっぷり取り入れたい。だから建物は横に細長いんですよ」

34坪の建物は長方形に近く、とりわけリビングの吹き抜けに渡された3間半(約6m30cm)の長い梁が目を引く。在来工法でこれ以上長いものはできない。この建物にふさわしい眺望のいい土地、と要望がはっきりしていたので、物件も絞りやすかったようだ。
24畳のリビングにはパソコンデスクのほか、57インチの巨大な液晶プロジェクターがある。テレビ番組やDVDの映画を楽しむ設計で、実にスケールが大きい。

現役バリバリのサラリーマンだったMさんは、新しいプロジェクトに取り組んだこともあって、睡眠時間が1日4、5時間という多忙な日々を過ごしていた。しかし、無理がたたって40代半ばに体調を崩す。
「定年になったら20~30年は別の人生を過ごすんだろうなあ、と40歳のときは思っていました。ところが、50歳を過ぎて残りの人生の方が大切に思えてきたんです。病気がなければずっと勤めていたはずですが、定年まで頑張ったら体がボロボロになってしまうし、人生観が変わったんですね。ストレスがないせいか、ここにきてから症状が改善。かなり楽になりました」
伊豆や軽井沢も候補地だったが、自分のプランを実現してくれる那須が気に入り、土地取得から建築と、話はトントン拍子に進んでいった。購入した敷地は230坪あり、畑や庭の整備を業者に頼んでいる。春になったら土とふれあい、植物を増やしていく計画だ。
「移住してまだ日が浅いので、いまは買い物など地域のことを学んでいる段階です。温泉や映画館にも行きたいけど、骨の病気なので車のバックが難しいんですよ。ペーパードライバーも克服しなければならないし、それが先です。現役時代は無趣味でしたが、陶芸にもチャレンジしたいですね」

人生は一度しかない。それは誰しもわかっているが、ビジネスマンが途中で生き方を変えるのは容易でないものだ。Mさんが那須に素晴らしい空間を創造できたのも、病気をプラスに転化し、第二の人生を設計する意欲を持ったからにほかならない。