8年後の永住に備えてエコロハウスを建築

雄大な那須高原をキャンバスにして、思い描くリゾートライフやセカンドライフ、田舎暮らしの夢は人それぞれ違います。別荘として家族や友人と過ごす週末リゾート、晴耕雨読の自給自足、無農薬野菜や有機野菜栽培、喫茶店やレストラン経営、趣味を生かした工房、アトリエオーナー。のんびり釣り三昧、秘湯巡りなど、既に那須高原で夢を描き始めた方々の那須暮らしをご紹介いたします。
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『8年後の永住に備えてエコロハウスを建築』

伊藤金作さん、喜美子さんご夫妻

団塊の定年でシニア世代の田舎暮らしが急増すると見られているが、定年を待たずに行動する人も少なくない。ある程度の準備期間がないと新しい生活に適合できないと考えるからで、定年延長で65歳まで働くことになった伊藤金作さんの場合は、この夏に那須の住まいを建築。定年までの8年間はセカンドハウスとして利用し、その後に永住する計画だ。

「市役所に勤めている妻も、その頃に定年退職になるんです。埼玉県の自宅から車でちょうど2時間なので、それまでは月に1回くらい通おうかなと。子どもたちや仲間も遊びにいきたいと話しているし、この家ができたことで気持ちの張りが全然違いますね」と金作さん。
最初は友人が土地を持っていたこともあり、軽井沢を候補地にしていた。しかし、物件を5、6カ所見てもピンとこない。金作さんは秋田県の出身で、子どもの頃に小川が流れる野山で遊んだ記憶が残っていた。義妹の親族が福島県の会津出身で、昨年、そこへ足を運んだ帰りに那須にも立ち寄る。約20物件を見学し、最後に見たのがりんどう湖に近い分譲地の突き当たりで、小川を境に田んぼと接している里山の土地。面積も約360坪と広く、「これだと思いました。子どもの頃の環境に似ていたんです。いちばん奥だから静かだし、傾斜地で変化に富んでいる。小学生の孫がきても、まわりで遊べると思ったんですよ」と振り返る。

土地を入手したご夫妻は、すぐに家の建築を進める。選んだのは日本開発企画が販売している外断熱工法の次世代型住宅「エコロハウス」で、これなら冬でも大丈夫だと確信した。内部はすべてムクの板張りで、ウッディ感覚にあふれている。外装のサイディングは、木目模様のこげ茶色にした。内外観ともにナチュラルで、落ち着いたデザインに仕上がっている。

この26坪の住まいを建てるにあたって、電気工事士の資格を持っている金作さんは、配線工事を自分でやった。休日に通いながら施工したというから立派である。勤め先の仕事はマンション建設で、「普段は高層の建物を手がけているから、逆に一戸建てが面白いんですよ。木の家というのも落ち着くんです。埼玉の自宅はこの倍くらいの大きさなんですが、30年前に建てたから隙間があるし、子どもが成長すると大きな家は必要ない。定年後に住む家は、このくらいでいいんです。いずれは家のまわりで庭や畑をやりたい。庭石は埼玉の家から運び始めているんですよ」と微笑む。

妻の喜美子さんも今回の計画には全面賛成したそうで、「お勝手の造りなどは、私の希望を採り入れてもらいました。土地が広いので、いずれ妹夫婦も家を建てて移住したらどうかという話が出ているんですよ。将来が楽しみです」と語る。
那須の住まいが完成したことで豊かなシニアライフが約束された、といっても過言ではないだろう。