2カ所の那須でフルリゾート!

雄大な那須高原をキャンバスにして、思い描くリゾートライフやセカンドライフ、田舎暮らしの夢は人それぞれ違います。別荘として家族や友人と過ごす週末リゾート、晴耕雨読の自給自足、無農薬野菜や有機野菜栽培、喫茶店やレストラン経営、趣味を生かした工房、アトリエオーナー。のんびり釣り三昧、秘湯巡りなど、既に那須高原で夢を描き始めた方々の那須暮らしをご紹介いたします。
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『2カ所の那須でフルリゾート!』

Mさんご夫妻

ここは野山を縫うように小川が流れる東急リゾートの「The Hills」別荘地。その一角に日本開発企画の外断熱住宅「エコロハウス」が建っている。昨年末にMさんご夫妻が手に入れたセカンドハウスだ。もっとも、千葉県柏市に自宅、那須塩原にリゾートマンションも持っているというから、サードハウスと表現した方が正確かもしれない。同じエリアに2つの住まいを持つパターンはめったにないが、そのキッカケを奥さんに聞いてみた。

「この家は建築中のモデルハウスだったんです。冷やかし半分で覗いてみたらムク材をふんだんに使っているし、窓から見える風景も素晴らしい。ここで正月を過ごしたいと思い、話がトントン拍子で進んでいったんですよ。塩原のリゾートマンションはセキュリティがしっかりしているし、共同の大きな温泉もある。でも、まわりの店が少ないし、活気がないんですね。那須にはしょっちゅう遊びにきていたし、お気に入りの店も多い。自然を楽しむにもいい環境だし、木がまばらで明るい感じの別荘地だから独りでいても恐くないんです。塩原から車で30分くらいですが、那須塩原駅から別荘地へは1日6~7便のバスもある。年を取ってハンドルを握れなくなっても、バスで移動できるから安心ですね。柏の自宅にも庭があって、友人やご近所に恵まれていますが、せっかくだから人生を楽しまないと。お金は残りませんけど(笑)。平日は2人とも自営業で働き、金曜日に塩原、土日はここという使い方です」

 この建物は窓が多く、それぞれがピクチャーズウインドウに早変わり。浴室の窓から山桜、リビングの窓からは大きな池も望める。また、境界線沿いに流れる小川にはクレソンやセリが自生しており、さっそくサラダに使っている。自然の恵みが歩いて手に入ることに幸せを感じるという。リビングにはダッチウエスト社の大きな薪ストーブがあり、吹き抜けの2階まで温かな空気が対流している。マンションではできないので、これをやるのも夢だった。薪は地元の人に頼むと分けてもらえる。すでに薪割り用のチェーンソーとマサカリを購入したので、来冬からこの道具で汗を流すことになりそうだ。春からは庭造りを始めようと思っている。

「土いじりが好きなんです。畑の野菜を食べるというよりは、作るのが楽しいんですね。ここ数ヶ月は家電品を揃えることしかできなかったので、少しずつ庭をきれいにしていきたい。敷地がどう変わるか楽しみです。主人は『自然が多くてホッとする。ここで本を読むのが最高の幸せ』と話しているんですよ」

 この日は息子さん一家が初めて遊びにきた。2人のお孫さんがはしゃぎ回る姿に、奥さんも目を細める。そのチビちゃんたちから「ここがいい。こっちで暮らしたい」という言葉が飛び出した。千葉では駅前の便利な場所で暮らしているそうだが、違うよさを感じたのだろう。2つのリゾート、3つの生活空間を楽しんでいるMさんご夫妻が、実に羨ましい。