手荒れが治った芭蕉温泉。将来は定住へ

雄大な那須高原をキャンバスにして、思い描くリゾートライフやセカンドライフ、田舎暮らしの夢は人それぞれ違います。別荘として家族や友人と過ごす週末リゾート、晴耕雨読の自給自足、無農薬野菜や有機野菜栽培、喫茶店やレストラン経営、趣味を生かした工房、アトリエオーナー。のんびり釣り三昧、秘湯巡りなど、既に那須高原で夢を描き始めた方々の那須暮らしをご紹介いたします。
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『手荒れが治った芭蕉温泉。将来は定住へ』

松林敦志さん、泰子さんご夫妻

ここは約800区画のうち9割近くが敷地に温泉を引き込んでいる「芭蕉温泉ランド」分譲地。常駐管理体制の拠点となる事務所から車で2分ほどの場所に、レンガ模様のシックな建物が見える。松林敦志さん、泰子さんご夫妻のセカンドハウスだ。木の扉を開けると、玄関からミニチュア・ダックスフンドの「ファンちゃん」が元気よく飛び出してきた。

「普段は千葉の浦安で暮らしているんですけど、埋立地で自然がないんですね。2年前に飼い始めた犬の散歩も、住宅地なので制約がある。最近は田舎暮らしのテレビ番組を観ることが多いし、将来的には2人とも田舎に住みたいと思っていました。子どもは19歳と中3。そろそろ手がかからない年齢になってきたので、軽い気持ちで土地を探し始めたんです。でも、土地を買ったらすぐ使いたくなって。家が7月末に完成してから、月に2回ほどここへ通っているんですよ」と泰子さん。
伊豆も頭に浮かんだが、地価が高い、傾斜地が多い、地震の確率が高い、という理由で候補から外した。そのころ「ほしいリゾート」(リクルート)で見学ツアーを知り、2週連続で那須に足を運ぶ。別荘地帯の土地も見たが、ゴールデンウィークや正月の渋滞が心配で、寒さの不安もあった。「芭蕉温泉ランド」は那須町南部に位置するため雪はほとんどなく、大型ショッピングセンター「マックスバリュー」に近い。さらに決め手となったのが、分譲地内の温泉だ。その点について泰子さんは、
「たぶん水道の塩素が原因だと思うんですけど、私は都会にいると手荒れがひどいんですね。ところが、体験入浴でここの温泉に入ったら、ぬるぬるしてすっかり手荒れが治ったんです。温泉好きだからそれも土地選びの条件だったんですけど、芭蕉温泉が気に入ってしまったんですよ。いまは那須の家で朝、昼、晩と自宅の温泉を楽しんでいます。そのため浴室にテレビも付けました」と話す。
泉質はPH値9.8のアルカリ単純温泉。日本にはPH値9.5以上のアルカリ性単純温泉は数えるほどしかないといわれており、角質を柔らかくするため肌がつるつるになる。ここは水で薄めない“かけ流し”なので、さらに効果が高いようだ。

松林家は土地代を支払った2カ月後に建物を着工。まさに最短コースである。建物は日本開発企画の次世代型住宅「エコロハウス」を選択した。その理由を敦志さんはこう語る。
「私は建築に興味があって、浦安の家も通気性のパネル工法で建てたんです。エコロハウスはインターネットで調べていたし、外断熱というのが気に入りました。しかも、建築実例を見ると内部がムク材でしょ。木の温もりがあるし、私の希望にぴったりだったんですね。冬は未体験ですが、ファンヒーターで過ごす予定です。夏は涼しかったですよ」

ご夫妻は共働きの公務員。敦志さんが定年を迎える約10年後には移住したいと考えており、現在はその準備期間だ。那須ではリラックスした生活を送っており、リビングに大きなマッサージチェアもおいてある。これは大手電機メーカーのK’S電気から購入したものだが、「家具のニトリも都会で注文できるから送料がかからない」のだとか。全国チェーンを実に上手く活用している。朝夕は30分くらい犬を散歩させ、趣味のオフロードバイクやパチンコも楽しんでいる敦志さん。最近は周辺で美味しい鮎 釜飯の店やそば屋 も見つけた。将来の定住に向けて、行動半径は着実に広がっているようだ。