雄大な那須高原をキャンバスにして、思い描くリゾートライフやセカンドライフ、田舎暮らしの夢は人それぞれ違います。別荘として家族や友人と過ごす週末リゾート、晴耕雨読の自給自足、無農薬野菜や有機野菜栽培、喫茶店やレストラン経営、趣味を生かした工房、アトリエオーナー。のんびり釣り三昧、秘湯巡りなど、既に那須高原で夢を描き始めた方々の那須暮らしをご紹介いたします。
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『ガーデニングや畑を楽しむ那須高原の暮らし』
林久雄さん、芳子さんご夫妻
那須高原の「五峰苑」別荘地に、奥様の設計でツートンカラーのユニークな家を建てた林さんご夫妻を訪ねたのは2年前。「2人とも庭いじりが好きだし、畑もやるつもりです。ぜひまた来てくださいね」という言葉が頭から離れず、またお宅を訪問した。
インターホンを鳴らすと、玄関から現れた2人の肩には賑やかなインコの姿が。柴犬も家族の一員で、みんな元気そうだ。前の取材ではイラストレーターの芳子さんが絵とランプシェードの展示室を設けたいと話していたのだが、「庭いじりが忙しすぎて、そこまで手が回りませんでした。玄関の前に花壇、敷地の南側に庭があるんですが、次から次から草が生えてくるんですよ。蛾みたいな害虫も出てくるので、それも定期的に駆除しなければならない。こんなに手間がかかるとは思いませんでしたね。でも、いろんなハーブが成長し、ジャガイモやオクラ、ミニトマトなどの野菜も収穫できるようになりました。ようやく一段落という感じです」と話す。
南側の庭にはモミジやサルスベリなどの庭木、ミントなどのハーブ、アジサイやギボウシなどの花が30種類ほど植えられ、きれいに手入れされている。また、玄関前の花壇にはインパチェンスが赤や白い花を咲かせており、庭木の緑とのコントラストが美しい。それを望めるピクチャーズウインドウもあり、室外から外の風景を楽しんでいる。
夫の久雄さんは埼玉から移住後、しばらくのんびりしていたが、新しい職場が見つかった。
「休日は疲れて寝るだけです(笑)。前に茶臼岳に登ったので、あのときの爽快な気分をもういちど味わいたい。少し余裕が出てきたら、足を運びたいと思います」
那須高原にやってきて3年弱。ショッピングセンターや大型店の場所も頭に入り、ここの生活にすっかり慣れた。冬も2回体験したが、建物をすっぽり包み込む外断熱にしたため、寒さはまったく感じなかったという。それでも窓の外はうっすらと雪化粧するので、四季の移ろいがはっきりわかる。それが人生のメリハリになっているようだ。また、ペットが縁で知り合いになった人も多く、いろんな情報を交換している。
「犬の散歩がキッカケで分譲地の人と仲良くなったり、コーヒー豆を買いに行く喫茶店でも話が止まらなくなります。そこでハーブ園をやっている人と知り合い、苗を入手しました。これからは絵を描く時間も増やしていきたい。私はおもに水彩と色鉛筆なんですが、モデルが近くにあるから、風景とペットを描きたいですね。冬の那須連山がきれいなので、それも画題になると思います」と芳子さん。