外断熱だから冬はポカポカの住まい

雄大な那須高原をキャンバスにして、思い描くリゾートライフやセカンドライフ、田舎暮らしの夢は人それぞれ違います。別荘として家族や友人と過ごす週末リゾート、晴耕雨読の自給自足、無農薬野菜や有機野菜栽培、喫茶店やレストラン経営、趣味を生かした工房、アトリエオーナー。のんびり釣り三昧、秘湯巡りなど、既に那須高原で夢を描き始めた方々の那須暮らしをご紹介いたします。
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『外断熱だから冬はポカポカの住まい』

山一建設・棟梁 久我幸三さん

自然の中で暮らしたいけど寒さは苦手、という人にぴったりのエコロハウス。日本開発企画が企画・開発した、人と環境に優しい次世代型の住宅だ。建築中の現場を見せてもらおうと玄関を開けた途端、パイン材の木の香りに包まれた。床はナラ、壁はパイン材と、すべて天然素材のムク材。木の温かみを感じるとともに、ぜいたくな気分になってくる。

「エコロハウスの最大の特徴は外断熱。屋根から壁、床下に至るまで断熱材がすっぽりと建物を囲んでいるので、気密性が抜群にいいんです。エアコンで温め、24時間稼働の熱交換機で換気するんですが、朝に1時間ほど建物を温めてしまえば、一日中ポカポカポカしている。真冬でも寒さはまったく感じません。逆に、夏は外が30度でも室内は25度くらい。お客さんはみんな涼しいと言いますね。建具の下に15~20mmの隙間を作るので、1部屋だけ温かいとか涼しいではなく、どの部屋も気温は変わらないんです。ムク材なので木材の収縮は起こりますが、調整できるように隙間を設けてあるんですよ」と語るのは、那須町の山一建設で現場の陣頭指揮を執る久我幸三さん。

久我さんは栃木県馬頭町の出身。宇都宮市で修行中に那須出身の奥さんと知り合い、その縁で那須にやってくる。建築歴35年のベテランだが、伝統に固執せず、3年前からエコロハウスの建築にも参加。その良さを一発で見抜き、52坪の自宅も外断熱工法で建てた。暖房は電気の掘り炬燵とFF式の石油ストーブだが、外がマイナス15度でも室内はプラス8度くらい。しかも、灯油代が一冬で5000円しかかからないというから驚きだ。古民家の10分の1程度である。エコロハウスはすでに24棟の建築実績があり、今年の上半期だけで4棟を手がけている。

「別荘地帯に来たお陰で、1回も仕事を休んだことがありません。建築不況の時代に恵まれていると思いますね。お客さんと会うのは完成までに3回くらいですけど、階段はここにした方がいいとか、ここは風当たりが強いから筋交いを多めにしましょうとか、アドバイスするんです。24棟やってきたので、いろいろ改良もできるようになってきました。例えば、断熱材の強度が増したので屋根部分もたる木をはさまず、そのまま施行する。これでコストダウンできるわけです。また、床下の換気口をなくすことで、断熱性能を高められる。釘穴1つでも、柱にぶつからないものは気密テープで完全に塞いでしまう。それで結露を防ぐことができるんですよ」

 1年点検でもオーナーに顔を出すが、「思ったよりも温かい」という感想を聞くことが多いという。「自分で使っているから外断熱の良さはよくわかる」という久我さんの言葉に、説得力がこもっていた。