雄大な那須高原をキャンバスにして、思い描くリゾートライフやセカンドライフ、田舎暮らしの夢は人それぞれ違います。別荘として家族や友人と過ごす週末リゾート、晴耕雨読の自給自足、無農薬野菜や有機野菜栽培、喫茶店やレストラン経営、趣味を生かした工房、アトリエオーナー。のんびり釣り三昧、秘湯巡りなど、既に那須高原で夢を描き始めた方々の那須暮らしをご紹介いたします。
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『庭仕事や温泉で健康シニアライフ』
北畑達郎さん、信子さんご夫妻
5年4ヶ月前から「芭蕉温泉ランド」分譲地に定住している北畑さんご夫妻の敷地は、庭だけで100坪くらい。実に広々としている。建物も2階建て50坪+屋根裏部屋が付いており、田舎暮らしでここまで大きな住まいも珍しい。秋田県と神奈川県に娘さんがおり、長期休暇のときはお孫さんもやってくる。いつ誰が来てもいいように、たくさん部屋があるのだ。
「風呂も大きいですよ。800リッター入る。温泉が楽しみだから、規格品でいちばん大きなものを付けてもらったんです。自宅に引き込んだ芭蕉温泉はPH9.7で美人の湯と言われるくらいツルツルしているから、最初は毎日、朝昼晩と入っていた。でも、朝に入るとだらけちゃうので、少し回数を減らしているんです(笑)。実は土地を買ったときは70坪しかなかった。でも、南隣の土地がすぐ売りに出たので、買い増ししたんですね。これで広い庭ができたし、その部分の林がなくなって日が差し込むようになった。しかも、平坦で使いやすいんです。ラッキーでしたね」と達郎さん。
ご夫妻は以前、東京都荒川区に住んでいた。ご主人曰く「都電の駅へ屋根伝いに歩いていけるほど近い住宅地で、1週間に8日飲み歩くような生活をしていた」のだとか。奥さんはベランダで鉢植えを楽しんでいたが、借家住まいで広くはない。共働きだったお二人は、いつしか「田舎へ行きたいね」と話すようになる。伊豆や那須の別荘地帯も見学したが、土地の単価が高かった。「芭蕉温泉ランド」分譲地は「ほしいリゾート」の記事を読み、よさそうなところだと目星をつけていた。分譲地内で3カ所を見学したが、平坦でまわりに家が少ない現在の土地を即決。その1年半後には定住したというから、行動が早い。ただ、妻の信子さんは公務員の定年まで4年残っており、那須から新幹線で通うことになる。
「6時にここを出て、那須塩原駅から6時32分の新幹線に乗ると7時42分に上野に着く。朝日を浴びながら通勤するのは気持ちいいんですが、新幹線を降りると暑くてムッとするんです。帰りも季節によっては夕日を浴びながら帰宅するんですけど、那須に戻ってくるとスーッとする。でも、やっぱり通勤に疲れて最後の2年間は1kのマンション暮らし。この生活に落ち着いたのは1年4ヶ月前なんですよ。」
早く退職した達郎さんは奥さんのいない平日、掃除・洗濯・炊事を独りでこなした。もともと山登りが趣味なので、そういう生活には慣れていたのだ。いまでも那須の茶臼岳にはよく出かけており、コンビニでアンパン2個を買って午前中には下山してくるという。もちろん、敷地内の庭いじりにも余念がない。「本当は庭仕事や芝刈りを炎天下でやらない方がいいんだけど、外で体を動かして温泉に入ってビールという一連の流れがあるわけです(笑)。芝刈り機は午前中だと朝露が付いて掃除が大変ということもあるけど、あとの楽しみを考えるとどうしても夕方の作業になってしまう。散歩も夕方で、5.2km・7700歩のコースを53分から58分で回ってくるんです。これで腹が減るし、酒も美味いんですよ」
お二人の話は細かな数字がよく出てくる。大胆な行動とは裏腹に、性格はまめなのだろう。旅行にもよく出かけており、先日は北海道を回って1117kmを走ってきたばかりだという。芭蕉温泉を拠点に第二の人生を謳歌している北畑さんご夫妻。実に健康的なシニアライフだ。