雄大な那須高原をキャンバスにして、思い描くリゾートライフやセカンドライフ、田舎暮らしの夢は人それぞれ違います。別荘として家族や友人と過ごす週末リゾート、晴耕雨読の自給自足、無農薬野菜や有機野菜栽培、喫茶店やレストラン経営、趣味を生かした工房、アトリエオーナー。のんびり釣り三昧、秘湯巡りなど、既に那須高原で夢を描き始めた方々の那須暮らしをご紹介いたします。
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『那須の家で四季の自然を楽しむ』
松島豊さん、由紀子さんご夫妻
「孫が4人いるんですけど、ここにくると喜んでね。近くで沢ガニやドジョウ、カブトムシ、クワガタなんかを捕ってくるんです。私は釣りも好きなんですが、釣ったヤマメを嬉しそうに食べてくれました。子や孫が来たときは10人くらいで雑魚寝するんですよ」と夫の豊さんは語る。
子や孫がきたときは、街へも繰り出す。行列ができるほど美味しい「ももいのアイス」、イワナのつかみどりができる「清流の里」、ブルーベリーのパンが大人気の「ペニー・レイン」、バリ島のグッズなどが並ぶ「アジアン・オールド・バザール」などがお気に入り。たまに車で約2時間の福島県へも足を伸ばし、港で新鮮な魚を買ったり、鍾乳洞を見学したり、その行動半径は広い。
ご夫妻が那須にきたのは、コープが主催するツアーが最初。肌がツルツルになる芭蕉温泉が気に入り、那須に家を建てようかと考え始める。昔からログに憧れていた妻の由紀子さんの方が積極的だったが、夫の豊さんが大病を患ったこともナチュラルライフをめざすキッカケになったようだ。「みやびの郷」は雑木が多く、ホタルの棲む小川が流れるほど自然がありながら、約20世帯の移住者がいて寂しさはない。第一印象の好感で土地購入を決断し、建築までトントン拍子で話が進んだ。
家が完成してからは、モノづくりの才能を開花。10坪ほどの大きなベランダを2週間かけて2人で手作りした。材木は地元の業者に届けてもらったものだが、完成後もかなり余っていた。それを使ってテレビ台、電話台、テーブルなども自作。家具には手作りの温もりが感じられる。
まだ埼玉への病院通いは続けているが、行きは のんびり走って3時間、帰りは高速利用で2時間くらいだとか。この身近さが埼玉県民に受けているのだろう。