那須塩原をベースに釣りや沢登りを楽しむ

雄大な那須高原をキャンバスにして、思い描くリゾートライフやセカンドライフ、田舎暮らしの夢は人それぞれ違います。別荘として家族や友人と過ごす週末リゾート、晴耕雨読の自給自足、無農薬野菜や有機野菜栽培、喫茶店やレストラン経営、趣味を生かした工房、アトリエオーナー。のんびり釣り三昧、秘湯巡りなど、既に那須高原で夢を描き始めた方々の那須暮らしをご紹介いたします。
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『那須塩原をベースに釣りや沢登りを楽しむ』

鈴木博司さん

18歳から山登りをしてきた鈴木博司さんは、根っからのナチュラリスト。渓流釣りや沢登りもキャリアが長く、東北、関東甲信越の山奥を歩き回ってきた。「那須塩原自然郷」別荘地に家を建てたのは6年前。トンネルの完成で塩原から会津方面へのアクセスがよくなったので、公務員の定年退職を機に、その玄関口にセカンドハウスを建てることにしたのだ。現在は4月から10月のほぼ半分をここで過ごしている。

「自宅は川崎なんですけど、山梨方面は渋滞があるから、移動はこっちの方が早いんですね。しかも、丹沢や八ヶ岳は水質の悪化で魚のいない川もある。那須や東北には30年くらい前から足を延ばしていました。昭和60年代をピークに魚は減っているけど、それでもまだ天然イワナの棲む川が多い。私はイワナ釣りが専門で、車で1時間移動して林道を2時間半歩いたり、かなり奥までいきます。釣りは人が少ない水・木曜日に、朝4時から月4回くらい出かけるんですよ」

釣り道具にはこだわりがあり、毛針なども自分で作っている。天然イワナは20~30cmのものが多く、38cmの大物も釣った。昔は民宿が買い取ってくれたそうだが、いまはセカンドハウスのご近所に配ったり、釣り仲間とともに魚料理を楽しんでいる。内臓をとって冷やすと1週間は持つが、素焼きを冷凍室で保存する方法もある。それで骨酒を作るのだ。週末になると釣り仲間が集まってくるため、家には10組の布団を用意している。

「妻は私の趣味を理解してくれているけど、そのときは遠慮してこないんですよ(笑)。新幹線でくることもありますが、那須塩原駅まで15分だから迎えにいくのも便利ですね。仲間は20人くらいいて、金曜日に来て日曜日に帰るパターン。沢登りは危険も伴うので、無理しないようにしています。外で冷えた体は、自宅の温泉で温める。この温泉はPH9.2だから、ツルツルで気持ちいいですね。温泉を3分の2のお湯で割ると、二日酔いにも利くんですよ」

 鈴木さんの趣味は釣りや沢登りに留まらない。春先は山菜採りを楽しんでおり、別荘地のまわりでコシアブラやタラノメ、山ウドなどを採取。天ぷらやおひたしにすることが多い。また、秋のキノコ狩りではナラタケ、クリタケ、シシタケなどを集める。親しい民宿の主人に見てもらうので、毒キノコの心配はないそうだ。面白いのは天然ものだけでなく、庭でも移植した山菜、ナメコやマイタケなどのキノコ栽培を楽しんでいること。

「とても食べきれないから、妹に送ったり、ご近所に配るんですよ。とくにマイタケは美味いと喜ばれますね。隣近所とは仲良くしています。誰もいない別荘地は泥棒が出たりするらしいけど、ここは定住者が増えているから安心ですね」

 冬は嘱託で仕事を続けているが、春から秋になると自然の中で思いっきり体を動かしている鈴木さん。まさに理想的なセカンドライフである。